2017年5月23日火曜日

残していきたいモノ。モノができあがる過程の美しさ。@吉田建設のリノベーション


ショールームの方が完成して,現在はもっぱら事務所のリノベーションの真っ最中

正直言って、いろんな人に事務所は新築するもんだと思われてた・・・(笑)

話冗談の中でも「社屋、でっかいの建てるんやろ!」って

リフォームするって言っても
更に工事中にでも!
「もういっそのこと建て替えした方がいんじゃない?」って言われましたよ。

大工さん達。新築の5倍手間かかってゴメン。

でもね、でもね。私は嫁に来たときから

入口玄関のガラスブロックが診療所を思わせるような・・・。
吉田建設の昭和のちょっとそん時頑張ったみたいなデザインが好きで
外壁の白いタイルはひびいってるけど訳が分からず愛着があるし。


散々雨漏りにも悩まされたし
古い看板は回りから取り残されてそこだけは撤去したけど


私にはじいちゃん(先代の社長)がここに座って仕事してたって思い出があるし
事務所の方は昭和30年代後半に建った社長の育った家。

私自身も嫁に来てはや30年近く。
いろんな事があったし、ここを守り抜いたという自負もある。


なんか・・・「風情」って言葉がしっっくりくるようなこの建物がキライじゃなくて
私はリノベーションという選択に大賛成しました。




事務所の骨組みは鉄骨と当時特許を取ったというBP工法
(コンクリートブロック構造)
壁をはがすとブロックとレンガが格好いい。
当然、仕上がりはこの雰囲気を残します。


木造の方はじいさま(先代の社長)の筆跡が残る丸太の梁と桁。
昔ながらのガイシがめちゃ可愛くて。
ほぞ穴と手加工と土壁の仕事が当時の建築を語ってくれる。


ほぞ穴を仕上げに残してみんなが見られるように社長が決めると
大工さんが気を利かせて、柱を浮造りにしてくれた(>_<)
大工さん、何度も言うけど
この忙しい時に10倍手間かけさせてゴメンナサイ。



建物は出来上がって完成写真をお見せするのが通常でしょうが

私はこの出来上がるまでの工程が好きで、

家は住む人の思い出を作り上げる場でもありますが

そこにはできるまでの造る人の思いと
手間と汗と試行錯誤が詰まっていて
さらにはそのもの自体にも大切な思い出があって
わたしはそういう理由を拾い集めていくのが大好きです。



新しくなるのはそこに入る人の気持ちと
増えていく思い出の数。

良い物は大切に。
残していけるモノを造っていきたい。

そう思って新しい事務所の完成を待ちます